カンファレンスを考える

文:金田 信一郎

医療における「カンファレンス」という言葉をご存知だろうか。

なぜ、そんな問いかけをするかというと、先日、医療の討論会に登壇した時、この話題が強く印象に残ったからだ。がん研究会有明病院副院長の渡邊雅之氏(食道外科部長)が、がん研有明病院での「カンファレンス」がどのように開催されているか、詳しく説明してくれた。

複数の診療科から医師が集まって議論を重ねて、患者の治療をどう進めるか決めているという。各科の医師が、患者のCTや内視鏡、血液検査の結果などを見ながら、どういう治療でいくかを話し合うわけだ。当然ながら、外科と内科、放射線科で意見が食い違うこともあるだろう。

だから、患者には、いくつかの選択肢が示されることになる。もちろん、それぞれの治療にメリットとデメリットがある。それを知った上で、患者が治療を選択できるというわけだ。

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